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自然気胸の治療法1 保存的治療

自然気胸でもっとも軽度の場合は安静にしているだけで特に何もしなくても自然に治ります。
しかし、それでは完治するまでに時間がかかるため胸膜腔から空気を抜くのが自然気胸の治療では一般的です。実際の入院時の写真ではありません胸腔ドレナージという胸腔から空気を抜く方法が用いられます。ドレーンというチューブを胸膜腔に入れて吸引機で空気を抜きます。
この保存的治療で済んでしまうケースもありますが、これでは気胸の原因であるブラ(気腫性嚢胞:肺の先端にできた肺の一部が膨らんだ袋で、これが破けることで気胸を発症する)はそのままになります。したがってこの方法では約50%の確率でいつか自然気胸が再発してしまう可能性が残ってしまいます。
気胸の再発を防ぐためには気胸の原因であるブラ(気腫性嚢胞)を手術で取り除くのが確実です。

自然気胸の治療法2 外科治療(気胸手術)

自然気胸の外科治療には胸腔鏡手術といって穴を開けて内視鏡で行う手術と、胸を開く開胸手術あります。
内視鏡手術の場合、わずか1センチほどの穴を3ヶ所から4ヶ所程度空けるだけなので傷跡も目立ちにくいです。
手術は全身麻酔で行われ、トロッカーという5cm程度の管を挿入して、ブラを含めた肺部分切除を行います。(トロッカー挿入術)
手術時間は通常およそ1時間ほどで終わり、輸血の必要ありませんので比較的簡単な手術です。
ブラ(気腫性嚢胞)を取り除く手術が終わった後、胸膜腔の空気を抜き、萎んだ肺を膨らませるためにドレーンを入れ、数日たってからドレーンを抜き、さらに数日安静、入院から退院まで約1週間というのが一般的な治療経過です。
ただし、内視鏡手術をしたからといって絶対に再発しないとは限らないようです。理由は内視鏡手術のときにブラ(気腫性嚢胞)を切除した箇所から新たらしいブラが発生してしまうことがあるためです。
気胸の再発はたいてい数ヶ月以内に発生しますので、手術後1年以上再発がなければひとまず安心できると思います。
内視鏡手術を受けた場合の再発率は約30%と言われています。一方、開胸手術の場合は傷跡が大きく、手術後の痛みも大きいですが、再発率は内視鏡手術をしたときよりも少なく3%程度のようです。

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